オンライン会議に入ったのに相手の声も自分の声も聞こえず会議開始時間が迫って冷や汗が出るような場面は意外と多いものです。
慌ててマイクやイヤホンを抜き差ししても直らずどこを見ればいいのかわからないときに役立つのが基本的なチェックの順番です。
この記事ではパソコンとスマホ共通で押さえておきたいZoomの音声トラブルの原因と対処を落ち着いて確認できるよう整理します。
・Zoomで音が出ないときの原因を切り分ける基本の考え方
・パソコンとスマホ共通で使える音声チェック手順
・症状別に押さえるべき原因とよくある勘違いポイント
・再発を防ぐための事前準備と設定のコツ
Zoomで音が出ないときの基本的な考え方とチェックの順番
Zoomの音声トラブルは原因が一つとは限らずアプリ側かパソコンやスマホ側か周辺機器かを切り分けることが重要です。
いきなり難しい設定を触るよりも基本のチェックを決めた順番で見ていくと短時間で原因の候補を絞り込めます。
まずは全体像と「どこから確認するか」という判断基準を押さえましょう。
結論(最短のやり方)
音が出ないときに最短で確認したい流れは次の三つです。
画面左下のミュートボタンとスピーカーアイコンを確認すること。
Zoomのオーディオ設定でテストスピーカーとテストマイクを実行すること。
パソコンやスマホ本体の音量とミュート状態を確認すること。
例えば会議の開始直後に相手の声が聞こえない場合は画面左下に「オーディオに参加」やヘッドホンのアイコンが出ていないかが最初の判断基準になります。
オーディオに参加していなければZoom側ではどれだけ設定を変えても音は出ません。
次にテストスピーカーとテストマイクで音が出るかどうかを確認すれば問題がZoomの設定側なのかパソコンやスマホ本体側なのかを大まかに切り分けられます。
Zoomでは設定画面の「オーディオ」タブからスピーカーとマイクのテストができるようになっています。
このテストで音が出るかどうかがその後の詳しい確認に進むかどうかの分岐点になります。
準備と前提条件の確認ポイント
そもそもZoomを快適に使える状態かどうかを事前に確認しておくことも大切です。
特に次のような前提条件を満たしているかを見ておきましょう。
- 対応しているOSとバージョンのパソコンやスマホを使っているか
- マイクやスピーカーが物理的に壊れていないか別のアプリで音が出るか
- 有線やBluetoothのヘッドセットを使う場合正しく接続されているか
- ネットワーク回線が極端に遅くなっていないか
Zoomデスクトップアプリには対応OSやメモリなどのシステム要件があり一般的にはサポート対象外の古いOSでは動作が不安定になりやすいとされています。
公式のシステム要件ではインターネット接続とスピーカーやマイクなどの基本的なハードウェアが必要と案内されています。
(出典:Zoom公式サポート)
会議前に一度別の動画サイトや音楽アプリで音が正常に出るかを確認しておくとZoom側の問題かどうかを判断しやすくなります。
Zoomアプリ側の音声設定をざっと確認する
Zoomアプリの設定に原因があるケースも少なくありません。
特に次の点を確認しておくとトラブルを減らせます。
- 設定画面の「オーディオ」タブで正しいスピーカーが選ばれているか
- テストスピーカーで音が鳴るかどうか
- 正しいマイクが選ばれているか入力レベルが動いているか
- 自動的に音量を調整する設定が極端に小さくなっていないか
Zoomの公式サポートでは設定画面からテストスピーカーとテストマイクを実行し聞こえない場合は他のデバイスに切り替える方法が案内されています。
(出典:Zoom公式サポート)
例えばノートパソコンとUSBヘッドセットの両方が接続されているときにはZoom側でどちらのスピーカーを使うかを選ぶ必要があります。
サポート現場でもスピーカーやマイクの選択肢を切り替えるだけで音が出るようになる例はよくあります。
デバイスの音量・ミュート状態を確認する
Zoom側に問題がなさそうでもパソコンやスマホ本体の音量設定が原因のことも多いです。
- Windowsならタスクバーのスピーカーアイコンで音量とミュート状態を確認すること
- Macならメニューバーまたはシステム設定のサウンドで出力音量を見ること
- スマホなら側面の音量ボタンと画面上の音量スライダーを確認すること
特にスマホでは通知音量とメディア音量が別になっていることがありZoomの音だけが小さいことがあります。
またヘッドセット側にミュートボタンが付いている場合もありボタンが赤く点灯しているだけで音が完全に切れてしまうこともあります。
ネットワークやPC負荷など環境要因を確認する
音が途切れたりロボット声のようになったりする場合はネットワークやパソコンの負荷も疑う必要があります。
Zoomでは音声や映像の品質がネットワーク状態によって自動調整される仕組みになっており帯域が不足すると音だけが先に崩れることがあります。
(出典:Zoom公式サポート)
家庭内の別の端末で大容量のダウンロードをしている場合や古いノートパソコンで同時に複数のアプリを起動している場合は一時的に回線やCPUの負荷を下げると改善することがあります。
実務の現場でも画面共有や録画を同時に行うと音が飛びやすいという声はよく聞かれます。
Zoomで音が出ないときの具体的な対処手順
ここからは実際にどの順番で何を操作すればよいかという具体的な手順を整理します。
パソコンとスマホで細かい表示は異なりますが考え方の流れはほとんど同じです。
会議の直前にトラブルが起きても落ち着いて一つずつチェックしていけば多くの場合は数分で原因を特定できます。
手順(番号付き)で確認する基本チェックリスト
- 会議画面に「オーディオに参加」やヘッドホンのアイコンが出ていないか確認する
- 出ている場合はクリックまたはタップして「コンピューターオーディオに参加」や「インターネットを使用した通話」を選ぶ
- 画面左下のマイクアイコンが斜線マークになっていないか確認し必要に応じてクリックしてミュートを解除する
- スピーカーアイコンまたはマイクアイコンの横の「∧」を押して「スピーカーとマイクをテスト」を実行する
- テストスピーカーで音が出なければ別のスピーカーを選んで再度テストする
- テストマイクで自分の声が再生されなければ別のマイクを選ぶか入力音量を上げる
- それでもだめな場合はパソコンやスマホ本体の音量とミュート設定を確認する
この一連の流れで音が出るかどうかを確認することでどこで問題が起きているかを段階的に絞り込めます。
サポート担当者の間でもまずこの基本チェックリストを一周することが推奨されることが多いです。
症状別:自分の声が相手に聞こえないとき
自分だけ話しているつもりなのに相手から「声が聞こえません」と言われるときは次のような原因が考えられます。
- Zoom画面左下のマイクアイコンがミュートになっている
- ホスト側で参加者のマイクがミュートに設定されている
- Zoomのオーディオ設定で別のマイクが選ばれている
- パソコンやスマホ側でマイクの利用が許可されていない
特にWindowsやmacOSではアプリごとにマイクの使用権限を設定できるためOS側でマイクが禁止されているとZoomでは一切音を拾えません。
Zoom公式の案内でもWindowsやmacOSでマイクが使えない場合はプライバシー設定からZoomへのマイクアクセスを許可するよう説明されています。
(出典:Zoom公式サポート)
スマホアプリでは会議に参加した直後に「インターネットを使用した通話」などの選択肢をタップしないとマイクが接続されません。
公式サポートでもモバイルアプリでマイクが使えない場合はアプリのマイク権限と「Call Over Internet」の選択を確認するよう案内されています。
(出典:Zoom公式サポート)
会話例としては次のようなやり取りが典型的です。
参加者
「こちらの声聞こえていますか」
相手
「全然聞こえませんマイクがミュートになっていませんか」
この場合は自分の画面だけでなく参加者一覧で自分のマイクに赤いミュートマークが付いていないかを確認することが最初の判断基準になります。
症状別:相手の声が聞こえない/小さいとき
相手の声が聞こえない場合は自分側のスピーカーや音量設定を中心に確認します。
- Zoomのスピーカー選択で正しい機器が選ばれているか
- スマホやパソコン本体の音量が極端に小さくなっていないか
- スピーカーアイコンがオフになっていないか
- Bluetoothイヤホンに接続されたままになっていないか
特にスマホでは本体スピーカーとイヤホンの切り替えに気づきにくく机の上に置いたBluetoothイヤホンからだけ音が流れているケースもあります。
実務では会議室のスピーカーとノートパソコンの両方がある環境で接続が切り替わってしまい相手の声が聞こえなくなることがよくあります。
また相手側のマイク音量が小さすぎる可能性もあります。
他の参加者も同じ人の声だけ聞き取りにくい場合は自分の設定ではなく相手にマイクの距離や音量を確認してもらうのが合理的な判断です。
つまずきやすい点とその対処(よくある勘違い)
音が出ないときに多くの人がつまずきやすい勘違いをいくつか挙げます。
- パソコンの音量ミュートを解除したのにZoomアプリ内の音量がゼロのままになっている
- イヤホンを抜いたのにZoomの出力先がイヤホンのままになっている
- ブラウザ版で音が出ないのにアプリ版と同じだと考えてしまう
- 会議参加直後のオーディオ参加ダイアログを閉じてしまいそのまま話している
サポートの現場では「他の動画サイトでは音が出るのにZoomだけ出ない」という相談がよくあります。
この場合は特定のアプリだけ音量ミキサーでミュートされていたりZoomの出力先が別のデバイスに設定されていたりすることが多いです。
また会社支給のパソコンではセキュリティソフトや管理ツールによりマイクやスピーカーの設定変更が制限されていることもあります。
その場合は自分だけで解決しようとせず管理者や情報システム担当に相談することが現実的な対応になります。
失敗回避と再発防止の考え方
一度トラブルを経験したら同じ失敗を繰り返さないための仕組みを用意しておくと安心です。
- 会議開始の数分前にテストミーティングで音を確認する習慣をつける
- よく使うマイクとスピーカーを固定しむやみに変更しない
- OSやZoomアプリのアップデート後は一度だけ音声テストを行う
- 重要な会議では予備のイヤホンや別の端末を用意しておく
Zoomではテストミーティングに参加して事前にスピーカーとマイクを試す機能が提供されています。
これを定期的に使っておくことで本番の会議で慌てる場面をかなり減らせます。
(出典:Zoom公式サポート)
例えば社内研修や外部説明会など失敗したくない会議の前日には自宅のネット環境と会社のネット環境の両方で簡単にテストをしておくと安心です。
それでもZoomで音が出ないときの追加確認とよくある質問
基本的な確認を一通り行っても問題が解決しない場合はOSの設定やセキュリティソフト周辺を確認する必要が出てきます。
また古いパソコンや特殊な周辺機器を使っている場合は機器側の制約が影響していることもあります。
ここでは一歩踏み込んだ確認ポイントとよくある質問をまとめます。
OSやセキュリティソフト側の設定を見直す
WindowsやmacOSではアプリごとにマイクやカメラの利用権限を設定できます。
Zoomだけマイクが反応しない場合は次のような点を確認します。
- Windowsの「マイクのプライバシー設定」でアプリにマイクの使用を許可しているか
- macOSの「システム設定」内のマイク項目でZoomにチェックが入っているか
- セキュリティソフトがマイクへのアクセスをブロックしていないか
- オーディオドライバーの更新や再インストールが必要になっていないか
Zoom公式のトラブルシューティングではデバイスの接続状態を確認しヘッドフォンやマイクが正しく接続されているか音量がミュートになっていないかをまず確認するよう案内されています。
さらにプライバシー設定やウイルス対策ソフトの設定がマイクの利用を妨げていないかもチェックポイントとして挙げられています。
(出典:Zoom公式サポート)
周辺機器や古いPCを使っている場合の注意点
USBオーディオインターフェースや会議用スピーカーフォンなど外付け機器を利用している場合は次のような点にも注意が必要です。
- メーカー提供のドライバーやユーティリティソフトが最新かどうか
- 他の通話アプリが同じマイクを専有していないかどうか
- ハブ経由の接続で電力不足になっていないかどうか
また古いノートパソコンや低スペックの端末ではCPUやメモリの余裕が少なく画面共有や録画を同時に行うと音質が急に悪くなることがあります。
サポート窓口でもスペックの古い端末から新しい端末に切り替えたところ音声トラブルがほとんど発生しなくなったという報告はよく聞かれます。
よくある質問
Q1
Zoomのブラウザ版とアプリ版どちらで試した方がよいですか
一般的にはパソコンにインストールするデスクトップアプリ版の方が機能が豊富で音声の設定項目も細かく用意されています。
ブラウザ版でうまくいかない場合はアプリ版をインストールして試すと解決するケースが多いです。
Q2
会議の途中からだけ音が途切れるのはなぜですか
最初は問題なくても参加者が増えたり画面共有が始まったりするとネットワーク負荷やパソコンの負荷が上がります。
その結果として音声が優先的に影響を受け途切れやすくなる傾向があります。
他のアプリを閉じるか有線接続に切り替えるなど負荷を下げると改善することがあります。
Q3
会社のPCで設定が変えられない場合はどうすればよいですか
会社支給のパソコンでは管理ポリシーによりマイクやスピーカーの設定が制限されていることがあります。
自分で設定を変えられないときは焦って勝手にソフトをインストールせず情報システム部門や管理者に症状と試した内容を共有して相談するのが安全です。
Q4
マイクもスピーカーも問題なさそうなのに特定の会議だけ音が悪いことがあります
その会議の主催者側のネットワーク環境やマイクの設定に問題がある可能性があります。
同じ会議に参加している他の人も同じ症状なら自分の端末ではなく会議側の条件を疑うのが自然です。
必要に応じて録画を確認してもらうなど主催者に相談すると原因が見つかることがあります。
Zoomで音が出ないときの原因と対処のまとめ
・まずZoom左下のマイクとスピーカーアイコンの状態を確認する
・オーディオに参加しているかヘッドホンアイコンの表示を必ず見る
・設定画面のオーディオタブでスピーカーとマイクのテストを行う
・音が出なければ出力デバイスと入力デバイスを一つずつ切り替える
・パソコンやスマホ本体の音量とミュート設定を丁寧に見直す
・自分の声が届かない場合はマイクミュートと権限設定を確認する
・相手の声が聞こえない場合はスピーカー選択と音量を重点的に見る
・Bluetoothイヤホンや外付けスピーカーの接続状態をチェックする
・ネットワークの混雑やPC負荷が高いときは同時起動アプリを減らす
・OSのプライバシー設定やセキュリティソフトがマイクを止めていないか確認する
・周辺機器のドライバーやファームウェアはできるだけ最新に保つ
・重要な会議前にはテストミーティングで事前に音声を確認する
・よく使うマイクとスピーカーを固定し設定を頻繁に変えないようにする
・原因を切り分けるときはZoom側か端末側かを意識して順番に見る
・会社PCや特別な環境では無理をせず管理者や専門部署に相談する
・Zoomで画面共有できない時の原因と対処法(権限と設定)
・Zoomでカメラが映らない時の原因とWindowsでの対処法
・Zoomに参加できないときの原因とチェック順の対処法
・要件定義とは何か?意味や目的とプロセスをやさしく解説
・バグと不具合の違いとは?開発現場での意味と使い分け
・ステージング環境とは?本番との違いと役割を丁寧に解説
・バージョン管理とは何か?なぜ必要かをわかりやすく解説
・システムログとは何か?種類と基本的な使い方・読み方を解説
・キャッシュクリアとは何か?何が起きるかの仕組みと効果・注意点
・セッションとは何か?Cookieとの違いを初心者向けにやさしく解説
・Cookieとは何かをやさしく解説:仕組みと安全性の基本ガイド
・CSPの仕組みとは?目的と役割・メリットをやさしく整理
・CORSとは何か?仕組みと役割をわかりやすく解説
・リダイレクトとは何か?301と302の違いと正しい使い分け方
・canonicalタグとは何か?意味と設定の考え方をやさしく解説
