WordPressで画像をアップロードしようとしたら突然「アップロードに失敗しました」と出て、記事公開の直前に作業が止まってしまうと、とても焦ります。
この記事では、そのような「画像がアップロードできない」状況から、落ち着いて原因を切り分けて解決していくための手順をまとめます。
・WordPressで画像をアップロードできないときの基本的な確認項目
・エラーの原因になりやすい容量制限やファイル形式の対処方法
・パーミッションやプラグイン・テーマなど環境側の原因の切り分け方
・同じ画像アップロードエラーを繰り返さないための運用と相談のコツ
WordPressで画像をアップロードできないときの基本確認
画像がアップロードできないときは、まず難しい設定を触る前に、基本的な確認だけで解決しないかを見ていくと効率的です。
ここでは、初心者でも試しやすい「最短ルートの対処」と、そのときに意識したい判断基準をまとめます。
結論:まず試したい簡単な対処手順
画像アップロードのトラブルでは、多くの場合、次のような基本的な操作だけで解決するケースがあります。
- 管理画面から一度ログアウトし、再ログインする。
- ブラウザを変えて試す(例:ChromeでダメならEdgeやFirefox)。
- 別の画像ファイル(サイズが小さいJPGなど)で試してみる。
- プラグインを一時的にすべて停止し、再度アップロードする。
- テーマを一時的に標準テーマ(Twenty Twenty系など)に切り替えて試す。
制作現場でも、「テーマかプラグインの一時的な不具合」が原因で、プラグインをオフにしただけで解決する例はよく見られます。
まずは、このレベルで直るかを確認すると、無駄な設定変更を減らせます。
判断基準としては「画像やブラウザを変えても同じか」「別のユーザーや別の環境で再現するか」が重要です。
環境を変えても同じエラーが出るなら、サーバー設定やパーミッションなど、もう少し深い原因を疑います。
準備と前提:確認しておきたい環境チェック
原因を切り分けやすくするために、次の前提情報をメモしておくと、後の対応がスムーズになります。
- エラーメッセージの内容(日本語・英語どちらでも可)
- 画像の種類(JPG / PNG / GIF / WebP など)とファイルサイズ
- 管理画面「メディア > 新規追加」に表示される最大アップロードサイズの値
- いつから発生しているか(テーマ変更やプラグイン追加の後など)
一般的に、WordPressの最大アップロードサイズは、PHPの設定値(upload_max_filesize や post_max_size)に基づいて決まります。
(出典:wp_max_upload_size() – WordPress Developer Resources)
(出典:Common Pitfalls – PHP Manual)
手順:管理画面から行う基本的な確認
管理画面だけでできる基本チェックを、番号付きで整理します。
- 「メディア > 新規追加」を開き、画面下部の「最大アップロードサイズ」の値を確認する。
- その値より十分に小さい画像(例:数百KBのJPG)をアップロードしてみる。
- 別のユーザー(権限の高いユーザー)がいれば、そのユーザーでも同じ操作を試す。
- 画像がメディアライブラリには表示されるが、記事に挿入すると表示されない場合は、画像URLを直接ブラウザで開けるか確認する。
この段階で「小さい画像なら上がる」「特定ユーザーだけ上がらない」「URLはあるが表示されない」などの傾向がわかると、次の対処がかなり絞り込めます。
つまずきやすいポイントと見落とし例
実務では、次のような小さな見落としが原因になっていることも多いです。
- 画像ファイル名に全角記号やスペース、極端に長い名前が含まれている。
- 拡張子が .jpeg なのに、実際の中身が別形式のファイルになっている。
- セキュリティ系プラグインが一部のMIMEタイプや拡張子を禁止している。
- 画像自体はアップロードできているが、テーマやページビルダー側の設定で表示が抑止されている。
例えば、会話の中で「JPGなら大丈夫なのに、このPNGだけエラーになるんですよね」という相談があった場合、ファイル自体の壊れや拡張子の不整合、あるいはプラグインが特定の拡張子を制限していないかを確認する、という流れが典型的です。
原因別にみる画像アップロードエラーの対処法
ここからは、よくある原因ごとに、より具体的な対処手順を整理します。
「どの原因が一番それっぽいか」から順に試すのが、時間を無駄にしないコツです。
ファイルサイズや容量制限が原因のときの対処
「このファイルはサーバーの最大アップロードサイズを超えています」
「The uploaded file exceeds the upload_max_filesize directive in php.ini」
などのメッセージが出る場合は、ほぼ容量制限が原因です。
判断基準としては次の2点です。
- 小さな画像ならアップロードできるが、大きな画像や動画だけ失敗する。
- 管理画面の「最大アップロードサイズ」が、アップしたいファイルより明らかに小さい。
対処としては、次の2方向があります。
- 画像側を小さくする
- 画像編集ツールで長辺を縮小する(例:2000px以下など)。
- JPEGの圧縮率を上げる、PNGをJPEGに変換する。
- サムネイル用なら、必要以上に大きなサイズを使わない。
- サーバー側の上限を上げる
- php.ini や .htaccess の upload_max_filesize、post_max_size などを変更する。
- ホスティング会社の管理パネルに「PHP設定」「PHPオプション」などの画面があれば、そこで数値を上げる。
PHPの公式ドキュメントでも、post_max_size や upload_max_filesize が小さすぎると大きなファイルがアップロードできないことが注意されています。
(出典:Common Pitfalls – PHP Manual)
また、WordPress向けのホスティング各社の手順では、php.ini 内の upload_max_filesize や post_max_size を変更してアップロード上限を引き上げる方法が案内されています。
(出典:Modify the PHP file upload limit)
容量をむやみに大きくしすぎると、サーバーへの攻撃リスクや負荷も上がるため、「必要な範囲で最小限」にとどめるのが現実的な判断基準です。
ファイル形式や画像データの不具合が原因のとき
「このファイルタイプはセキュリティ上の理由から許可されていません」
「Sorry, this file type is not permitted for security reasons」
といったメッセージの場合、ファイル形式やMIMEタイプの制限が原因のことが多いです。
WordPressは標準で、JPG / JPEG / PNG / GIF などの一般的な画像形式のアップロードをサポートしています。
(出典:Uploading Files – WordPress Codex)
判断基準としては、
- JPGはアップできるがWebPやSVGだけ弾かれる。
- 管理者ユーザーはアップできるが、編集者ユーザーだけ弾かれる。
といった「形式や権限による差」があるかどうかです。
対処の方向性は次のとおりです。
- 一度JPGまたはPNGとして書き出し直してアップする。
- セキュリティ系やメディア制御系プラグインで、アップロード可能な拡張子やMIMEタイプを制限していないか確認する。
- 役割ごとにアップロード制限をかけるプラグインを使っている場合、該当ユーザーの制限値や許可拡張子を見直す。
実務でも、「編集者ロールだけがエラーになる」という相談は多く、その場合はユーザー権限や制限系プラグインの設定を見直すことで解決するケースが目立ちます。
パーミッションやフォルダ権限が原因のとき
「Unable to create directory uploads/2024/07. Is its parent directory writable by the server?」
などのエラーは、アップロード先フォルダに書き込み権限がない場合に出やすいメッセージです。
WordPressの公式ドキュメントでも、wp-content や uploads フォルダに適切な権限がないと、ファイルの書き込みやアップロードが正常に動作しないことが解説されています。
(出典:Changing File Permissions – WordPress Developer Resources)
判断基準は次のようなポイントです。
- 画像のURLを開くと 403 Forbidden などのエラーが表示される。
- 管理画面上ではアップロードが完了したように見えるが、サーバー上にファイルが作成されていない。
- サイト移転やサーバー移行後から急に発生している。
この場合の一般的な対処は、
- FTPやホスティングのファイルマネージャーで、/wp-content/uploads のパーミッションを確認する。
- 多くの環境では、ディレクトリが 755、ファイルが 644 程度の権限が推奨されます。
(実際の値はサーバー環境により異なるため、ホスティング会社の推奨値を優先します)
(出典:Changing File Permissions – WordPress Developer Resources) - サーバーの所有者ユーザーと、Webサーバープロセスのユーザーが適切に設定されているか、サーバー管理者やホスティングサポートに確認する。
現場では、移転作業後にuploadsフォルダだけ別のユーザー所有になっており、権限エラーでアップロードできなくなるケースがよくあります。
この場合、自力でchmodや所有者変更が難しければ、ホスティングサポートに具体的なエラーメッセージとともに相談するのが安全です。
プラグインやテーマの競合が原因のとき
エラー文言がはっきりしておらず、「アップロードに失敗しました」などの曖昧なメッセージで止まる場合、プラグインやテーマとの競合もよくある原因です。
判断基準は、
- すべてのプラグインを無効化するとアップロードができるようになる。
- テーマを標準テーマに変えると現象が消える。
- 特定の画像最適化・キャッシュ・セキュリティ系プラグインを有効にしたときだけ発生する。
というように、「構成をシンプルにすると直るかどうか」です。
典型的な対処の流れは次のとおりです。
- すべてのプラグインを一時的に停止し、アップロードを試す。
- 問題が解消した場合、プラグインを1つずつ有効化し、どのプラグインで再発するかを特定する。
- 問題のプラグインが特定できたら、そのプラグインの設定で画像関連の機能(圧縮・変換・保護など)を見直す。
- 必要であれば、別のプラグインへの切り替えも検討する。
画像最適化プラグインやWebP変換プラグインなどは、画像ファイルの保存方法を大きく変えるものもあり、他のキャッシュプラグインやCDNと組み合わせたときに想定外の挙動を起こすことがあります。
そのため、「画像周りの機能がかぶっているプラグインが複数入っていないか」も重要なチェックポイントです。
サーバー設定やPHP制限が原因のとき
容量制限やパーミッション、プラグインが原因でなさそうな場合、サーバー側の設定やPHPの制限が影響していることもあります。
例として、PHPの file upload 関連設定には、
- upload_max_filesize
- post_max_size
- max_execution_time
- max_input_time
などがあり、これらの値が小さすぎると、大きなファイルや処理時間のかかるアップロードでエラーが発生しやすくなります。
(出典:Common Pitfalls – PHP Manual)
また、一部のホスティングでは、Webサーバーの設定(たとえば LimitRequestBody など)側で、アップロードサイズの上限を設けていることもあります。
(出典:Modify the PHP file upload limit)
このレベルの設定は、サーバー管理権限やコマンド操作が必要になることも多く、一般的には次のような方針で対応するのが現実的です。
- まずはホスティング会社のサポートに、具体的なエラーメッセージとともに相談する。
- 共有サーバーなどで上限を大きくできない場合は、画像サイズを抑える運用に切り替える。
- VPSや専用サーバーを使っている場合は、サーバー管理者に php.ini やWebサーバー設定の調整を依頼する。
判断基準としては、「同じサーバー内の別サイトでも同様の制限がかかっているか」「時間帯によってエラーが増えるか」が目安になります。
他サイトでも同様の制限が見られる場合、サーバー全体の設定やリソース不足の可能性が高くなります。
トラブルを減らす設定とよくある質問
最後に、同じトラブルを繰り返さないための運用のコツと、実際によくある質問をまとめます。
画像アップロードの問題は、事前のルール作りと権限設計でかなり減らすことができます。
失敗を減らす画像管理と運用のコツ
日常的な運用で意識しておくと、アップロードエラー自体を減らせるポイントです。
- 画像の最大サイズ(例:長辺2000px程度)をあらかじめ社内ルールとして決めておく。
- アイキャッチ用・本文用など、用途ごとの推奨サイズを決めて共有しておく。
- 画像ファイル名は、半角英数字とハイフン程度に揃え、意味のある名前をつける。
- 不要な画像は定期的に整理し、サーバー容量を圧迫させない。
- 画像最適化プラグインを導入する場合は、1つに絞り、重複機能のあるプラグインを併用しない。
セキュリティの観点からも、WordPressでは wp-content や uploads など、必要な場所だけ適切な権限を与え、その他はできるだけ制限することが推奨されています。
(出典:Hardening WordPress – WordPress Developer Resources)
サーバーや制作会社に相談するときのポイント
自力での解決が難しい場合、ホスティング会社や制作会社に相談することになります。
その際は、次の情報を添えて伝えると話が早くなります。
- 具体的なエラーメッセージ(英語でもそのままコピーしておく)。
- 問題が起こるファイルの種類とサイズ(例:JPG 3MB)。
- いつから発生しているか(テーマ変更・プラグイン追加・移転後など)。
- すでに試した対処(プラグイン停止、テーマ切り替え、小さい画像でのテストなど)。
実際のサポート現場でも、「どの操作をしたときに」「どんなエラーが出るか」が整理されていると、原因特定までの時間が大きく短縮されます。
ログイン情報を共有する場合は、必ず一時的なパスワードにし、作業後に変更するなどの安全対策も忘れないことが重要です。
よくある質問
Q. 特定の画像だけアップロードできません。ファイルが壊れているのでしょうか。
A. 画像ファイル自体が壊れている場合もありますが、サイズが大きすぎる、拡張子と実際の形式が一致していない、カラープロファイルやメタデータの影響など、さまざまな要因が考えられます。
画像編集ソフトで一度別名保存してから再アップロードすると、解決することがよくあります。
Q. 管理者ユーザーはアップロードできるのに、編集者ユーザーだけエラーになります。
A. ユーザー権限や、ロールごとにアップロード制限をかけるプラグインの設定が影響している可能性があります。
編集者ロールに「ファイルのアップロード」権限が付与されているか、また制限系プラグインでアップロードサイズや許可拡張子が厳しく設定されていないか確認します。
Q. 画像はアップロードできているのに、記事や固定ページに挿入すると表示されません。
A. ファイルのURLに直接アクセスしても表示されない場合、パーミッションや .htaccess の設定、セキュリティプラグインによる保護などが原因のことがあります。
URLにアクセスすると403エラーになるかどうかを確認し、必要に応じてホスティングサポートに相談します。
Q. 何度試しても解決せず、別のサーバーに移したら直りました。原因は何でしょうか。
A. 同じWordPressの構成でも、サーバー側の設定やファイルシステムの問題で、画像アップロードだけうまくいかないことがあります。
公式ドキュメントでも、ディレクトリ権限やサーバー設定が適切でないと、正常な動作が難しくなることが説明されています。
(出典:Server configuration – WordPress Developer Resources)
WordPressで画像をアップロードできないときのまとめ
・まずはブラウザ変更や再ログインなど簡単な操作から試す
・小さい画像でアップロードできるかどうかが容量制限の重要な手がかりになる
・管理画面の最大アップロードサイズ表示と実際のファイルサイズを比べて判断する
・JPGは成功してWebPだけ失敗する場合はファイル形式やMIMEタイプを疑う
・管理者は成功し編集者だけ失敗する場合は権限や制限系プラグインを見直す
・Unable to create directory系エラーはuploadsフォルダの権限不足が代表的な原因になる
・ディレクトリ権限は一般的に755ファイルは644付近が推奨値の目安になる
・画像URLに直接アクセスして403になる場合はパーミッションやhtaccess設定を確認する
・画像系とキャッシュ系など機能が重複するプラグインの併用は不具合の元になりやすい
・phpiniやWebサーバー設定の上限値は無制限にせず必要な範囲で最小限にとどめる
・画像サイズやファイル名のルールを決めておくとトラブルが起きにくくなる
・不要画像の整理と定期的なバックアップでサーバー容量とリスクを抑えられる
・具体的なエラー内容と試した対応を整理してからサポートに相談すると話が早い
・同じ構成で他サーバーでは問題がない場合はサーバー設定や環境差を疑う
・原因を一つずつ切り分ければ多くの画像アップロードエラーは落ち着いて解消できる
WordPressで画像アップロードができないときは、いきなり難しい設定を触るのではなく、「簡単な確認」→「原因の当たりをつける」→「環境ごとの対応を検討する」という流れで進めると、安全かつ効率的に解決に近づけます。
WordPressで画像アップロードができなくなっても、落ち着いて原因候補を一つずつ潰していけば、多くの場合は自力かホスティングサポートとの連携で解消できます。
この記事の手順を、トラブルシューティングのチェックリストとして役立ててみてください。
・Canvaでダウンロードできない原因と今すぐできる対処法
・WindowsでZoomのマイクが認識されないときの対処法
・Google Meetで音声が聞こえないときの設定見直しガイド
・Googleドライブにアップロードできない原因と対処法まとめ
・Slackでメンション通知がこないときの原因と今すぐできる対処法
・iPhoneでSlack通知が来ないときの原因と設定の直し方
・Notionで共有できないときに試したい権限設定チェック
・Notionにログインできない原因と今すぐ試せる対処法
・Web会議ツールはどれがいい?ZoomかMeetかTeamsか徹底比較
・AirtableとNotionとSmartsheetの比較|ノーコードDBの違いと選び方
・HubSpot・Salesforce・Zohoをどう選ぶ?CRMツール比較と判断ポイント
・メール配信ツール:Mailchimp・Benchmark・SendGrid徹底比較
