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KPTとは?振り返り手法のやり方と書き方の例

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KPTとは?振り返り手法のやり方と書き方の例

プロジェクトの振り返り会議が毎回なんとなく反省会で終わり、次にやることがはっきりしないと感じていませんか。
KPTは、そんな「振り返ったのに何も変わらない」状態から抜け出すためのシンプルなフレームワークです。
この記事では、KPTの意味から具体的な書き方の例、形骸化させないコツまでを順番に整理してお伝えします。

この記事でわかること

・KPTとは何かと3つの要素の意味
・KPTの基本的なやり方と進め方の流れ
・チームと個人それぞれでのKPTの書き方例
・KPTが形骸化しないための注意点と改善のコツ

目次

KPTとは?振り返り手法の基本を押さえる

KPTは、仕事やプロジェクトの振り返りを「Keep」「Problem」「Try」の3つの観点で整理するフレームワークです。
シンプルな枠組みなので、チームの会議でも個人の振り返りでも、そのまますぐに使えるのが特徴です。
まずはKPTの全体像と、どんな場面に向いているのかを確認していきます。

KPTの結論と要点3つ

KPTをひと言でまとめると、良かったことと課題を整理し、次の具体的な行動につなげるための枠組みです。
要点は次の3つです。

1つ目は、Keep・Problem・Tryの3分類に分けて振り返ることです。
「何が良かったか」「何が問題だったか」「次にどう動くか」を分けて書くことで、話が感情論に流れにくくなります。

2つ目は、Tryを必ず具体的な行動レベルまで落とし込むことです。
「もっとコミュニケーションを取る」ではなく、「朝会の時間に5分だけ情報共有の時間を設ける」といった粒度にすると実行しやすくなります。

3つ目は、定期的に繰り返すことで改善サイクルを回すことです。
現場では、1回だけKPTをやって終わりにしてしまうケースが多いですが、週次や月次で小さく続けた方が変化が見えやすくなります。

たとえば、
「今月の営業活動をKPTで振り返り、来月試すアプローチを3つ決める」
といった使い方をすると、毎月の改善サイクルが自然に回るようになります。

KPTの意味と3つの要素(K・P・T)の前提

KPTは、次の3つの英単語の頭文字を取った名称です。

  • Keep:良かったこと、今後も続けたいこと
  • Problem:うまくいかなかったこと、課題や問題点
  • Try:次に試したいこと、改善のための具体的行動

この3つの意味は、多くの企業やサービスでほぼ共通して説明されています。
たとえば、Qiita Teamでは「Keep(良かったこと)、Problem(悪かったこと、課題)、Try(改善策)」としてKPTを紹介しています。
(出典:Qiita Team公式サイト) (Qiita Team)

ここで大事なのは、Keepから書き始めることです。
いきなりProblemから話し始めると、場が暗くなったり、責任追及の雰囲気になりやすく、発言しにくくなるためです。
現場でも、最初に「今回うまくいったこと」を共有すると、後半の課題の話もしやすくなるという声がよく聞かれます。

KPTが向く場面と向かない場面の判断基準

KPTは便利な一方で、どんな振り返りにも万能というわけではありません
使うかどうかを決めるときの判断基準を整理しておきます。

KPTが向いているのは、次のような場面です。

  • 同じような業務やプロジェクトが定期的に繰り返される
  • チームで振り返る時間を短時間でコンパクトに行いたい
  • 「次に何をするか」を数個に絞って合意したい

一方で、次のような場面では、KPTだけだと情報が不足しやすくなります。

  • 大きな失敗やトラブルの原因を徹底的に分析したい
  • 個々の感情や心理的な状態を丁寧に扱いたい
  • 長期的な戦略やビジョンを深く議論したい

このようなケースでは、KPTに加えて「なぜ」を深掘りする5Whysや、感情面を扱う手法などを組み合わせた方が効果的です。
判断基準としては、
「短時間で次の一歩を決めたいか」
「原因分析や感情の整理をどこまで重視するか」
を意識するとよいでしょう。

KPTと他の振り返り手法の違いと併用の考え方

振り返りの手法には、KPT以外にもいくつか代表的なフレームワークがあります。
たとえば、

  • YWT(やったこと・わかったこと・次にやること)
  • 4Ls(Liked, Learned, Lacked, Longed for)
  • スターフィッシュ・レトロスペクティブ など

これらと比べたときのKPTの特徴は、構造が単純で、業務に直結するTryを出しやすいことです。
一方で、感情の整理や学びの言語化よりも、「行動の改善」に比重が置かれやすい傾向があります。

現場では、
「日常の定例ミーティングではKPT」
「四半期に一度の大きな振り返りでは別のフレームワーク」
のように使い分けることもよくあります。
目的に応じて、KPTをベースにしつつ必要なら他の手法を組み合わせる、という考え方が現実的です。

KPTでよくある誤解と注意点

KPTはシンプルな分、誤解も起きやすい手法です。
よく見られるのは、次のようなパターンです。

  • Keepがただの「自慢話」になってしまう
  • Problemが「人の性格」や「誰が悪いか」の話にすり替わる
  • Tryが抽象的で、次回結局何も変わらない

特に注意したいのは、Problemを「人」ではなく「仕組み」や「プロセス」に向けることです。
「Aさんの対応が悪かった」ではなく、
「情報共有のチャネルが1つしかなく、見逃しが起きやすい」
といった表現に言い換えるだけでも、雰囲気と議論の質が変わります。

また、KPTを導入している企業向けの解説でも、
「参加者が安心して意見を言える心理的安全性が重要」として、批判的な言い方を避けることが強調されています。
(出典:HR NOTE公式サイト) (人事の成長から、企業の成長を応援するメディア HR NOTE)

現場では、進行役が最初にルールとして、
「人を責める表現はしない」
「次に生かすための材料を出し合う」
と明言しておくと、メンバーも発言しやすくなります。

KPTのやり方と書き方の具体例

ここからは、実際にKPTをどのような手順で行うのかを見ていきます。
チームでの会議でも、個人の振り返りでも、基本の流れはほとんど同じです。
進め方のステップと、すぐに使える書き方の例をセットで確認していきましょう。

KPT振り返りの基本ステップ

一般的なKPTの進め方は、次のような流れです。

  1. 振り返る対象と期間を決める
  2. Keep・Problemを一人ずつ書き出す
  3. 似た内容をグルーピングする
  4. Tryをチームで話し合いながら決める
  5. Tryの担当者と期限を決める

たとえば、チームでの会話は次のようなイメージです。

「この1か月のプロジェクトを対象にKPTをやりましょう」
「まずは3分間、KeepとProblemをそれぞれ付箋に書き出してください」

このように、先に個人で書き出し、その後で共有する流れにすると、発言の得意・不得意にかかわらず意見を出しやすくなります。
KeyenceのKPT解説でも、チーム全員で意見を貼り出す進め方が紹介されています。
(出典:キーエンス公式サイト) (キーエンス)

現場では、30〜60分程度のミーティング時間を取り、最初の10〜15分を「書き出し」、残りを「共有とTry決定」に充てる形が多く見られます。

チームでKPTを行うときの準備と進め方

チームでKPTを行う際は、事前準備をするかどうかで質が大きく変わります。
次のような点を事前に整えておきましょう。

  • 対象範囲(例:今月のプロジェクトA、直近2週間の運用など)
  • 目的(例:業務のムダの洗い出し、コミュニケーションの改善など)
  • 使うツール(ホワイトボード+付箋、オンラインボードなど)

判断基準としては、「何を改善したいのか」が一文で言えるかどうかを目安にするとよいです。
目的がぼんやりしたままだと、Tryも漠然としたまま終わってしまいます。

オンライン会議の場合は、Miroやオンラインホワイトボードのテンプレートを使うと、対面と近い感覚で進められます。
一方、少人数であれば、共有スプレッドシートにK・P・Tの列を作るだけでも十分です。

現場でよくあるのは、
「最初は紙とペンでやってみて、慣れてきたらツールに移行する」
というパターンです。
環境やメンバーのITリテラシーに合わせて、無理のない方法を選ぶのが継続のコツです。

個人の振り返りで使えるKPTの書き方例

KPTは、チームだけでなく個人の振り返りにも使いやすい手法です。
日報や週報の形式として取り入れている企業もあります。

たとえば、個人の1週間を振り返るKPTの例は次のようになります。

  • Keep
    • 毎朝15分のタスク整理を続けたことで、残業時間が減った
    • お客様からの問い合わせに24時間以内に必ず返答できた
  • Problem
    • 午後の打ち合わせ続きで、資料作成の時間が不足した
    • 依頼内容の認識違いが1件発生し、やり直しが発生した
  • Try
    • 重要な資料作成は午前中に1時間ブロックして対応する
    • 依頼を受けるときは、要件を2〜3行でメールにまとめて返信する

このように、具体的な行動レベルのTryを書くことが大切です。
「もっと集中する」ではなく、「午前中は通知をOFFにする」など、誰が見ても行動がイメージできる表現を意識しましょう。

業務シーン別KPTサンプル(プロジェクト・会議・1on1)

代表的な業務シーンごとに、KPTの使い方のパターンを整理しておきます。

1つ目は、プロジェクトの振り返りです。
プロジェクト完了時に関係者を集め、次のような観点でKPTを行います。

  • Keep:達成できたこと、うまく機能したルールやツール
  • Problem:遅延や品質問題が起きた理由、情報共有の不足
  • Try:次のプロジェクトで変えてみる進め方や体制

2つ目は、定例会議の見直しです。
「この会議、何のためにやっているのかよく分からない」と感じるときに、KPTで次のようなTryを出します。

  • 時間を45分から30分に短縮する
  • 議題を事前に全員で書き込んでから参加する
  • 会議ごとに1つだけ決定事項を必ず残す

3つ目は、1on1面談の振り返りです。
上司と部下が一緒にKPTを書きながら、次の面談までに試すアクションを決める使い方もあります。

「今回の1on1で良かった点は何だったか」
「話しにくかったことや、もっと相談したかったことはなかったか」
といった会話からKeepとProblemを洗い出し、
「次回の1on1までに試してみること」をTryとして1〜2個に絞ると、継続しやすくなります。

KPTが形骸化しやすい原因と改善の工夫

KPTは続けやすい反面、形骸化しやすいという弱点もあります。
よくある原因と、その対策を整理しておきましょう。

よくある原因は次のようなものです。

  • Tryの実行状況を次回の場で確認していない
  • いつも同じ人だけが発言している
  • KeepとProblemで時間を使い切り、Tryが曖昧なまま終わる

これらを防ぐためには、次のような工夫が有効です。

  • 毎回、前回のTryを最初に確認する時間を5分だけ取る
  • 付箋やチャットツールを使い、全員から必ず1つずつ意見を出してもらう
  • Tryは各回で最大3つまでに絞る

多くの企業向けの解説でも、KPTを継続するためにはTryの実行管理と振り返りをセットにすることが重要とされています。
(出典:カオナビ公式サイト) (カオナビ)

現場での経験則としては、
「完璧なKPTを目指すより、少しずつでも続ける」意識を持ったチームの方が、結果として大きな改善につながりやすい傾向があります。

KPTに関するよくある質問

Q:どのくらいの頻度でKPTをやるのがよいですか?
A:週次〜月次など、業務のサイクルに合わせて無理なく続けられる頻度が目安です。
短くてもよいので、少しずつ繰り返した方が効果が見えやすくなります。

Q:時間はどのくらい確保すればよいですか?
A:参加人数やテーマにもよりますが、30〜60分程度で実施するケースが多いです。
短時間で行う場合は、事前に各自がK・Pを書いておき、当日は共有とTryの決定だけに絞る方法もあります。

Q:オンライン環境でも効果はありますか?
A:オンラインホワイトボードや共同編集ツールを使えば、対面に近い形で実施できます。
むしろ、チャットやコメント機能を使って発言が苦手な人の意見を拾いやすいというメリットもあります。

Q:KPTと他の振り返り手法はどのように使い分ければよいですか?
A:KPTは「次にやること」を決めるのに向いています。
一方で、感情や学びを重視したいときは、4Lsなど別の手法と組み合わせると、よりバランスの良い振り返りになります。

KPTの振り返り手法のやり方と書き方のまとめ

・KPTはKeep Problem Tryの3要素で振り返る枠組み
・Keepでは良かったことや継続したい行動を書き出す
・Problemでは人ではなく仕組みやプロセスに焦点を当てる
・Tryは次にとる具体的な行動レベルまで落とし込む
・KPTは短時間で次の一歩を決めたい場面に向いている
・原因分析や感情の整理を重視する場合は他手法と併用する
・チームで実施する際は目的と対象範囲を事前に明確にする
・オンラインではホワイトボードや表計算のテンプレを活用する
・個人の振り返りでは週報や日報のフォーマットに組み込む
・プロジェクト会議や定例会議など代表的な場面で使いやすい
・1on1では上司と部下で一緒にKPTを書き次のTryを決める
・形骸化の主な原因はTryの実行確認不足と発言の偏りにある
・毎回前回のTryを冒頭で確認する仕組みをつくる
・Tryは各回で三つ程度に絞り実行しやすくする
・完璧さよりも無理なく続けることを重視して改善サイクルを回す

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