大事なプロジェクトの相談があったのに、自分だけSlackのメンション通知が届かず、あとからログをさかのぼって冷や汗をかいたという状況は意外とよくあります。
多くの場合、アプリの不具合というより、通知設定やチャンネルごとのミュート、メンションの書き方など、いくつかのポイントが複雑に絡んでいます。
この記事では、今すぐできる確認手順と、同じトラブルを繰り返さないための考え方を整理して解説します。
・Slackでメンション通知がこないときの全体像と判断基準
・PCとスマホの通知設定やチャンネル設定の具体的な見直し方
・おやすみモードやミュートなど見落としやすい原因と対処法
・メンションの書き方や運用ルールを整えて再発を防ぐコツ
Slackでメンション通知がこないときにまず知っておきたいこと
Slackのメンション通知がこないとき、多くの場合は設定や使い方の組み合わせによって「通知されないようにしてしまっている」状態です。
原因を整理して順番に確認していくと、多くのケースで数分〜数十分ほどで解消できます。
ここでは、原因を切り分けるための考え方と、事前に理解しておきたい前提条件をまとめます。
メンション通知がこないときの結論と全体像
結論として、メンション通知がこないときは、次の順番で確認していくと効率的です。
- 個人の通知設定(PC・スマホそれぞれの通知対象とタイミング)
- チャンネル/DMごとの通知設定やミュート
- おやすみモードや通知スケジュール
- メンションの書き方やキーワード設定
この順番で見ると「そもそも通知が飛んでいないのか」「飛んでいるのに気づけていないのか」を切り分けやすくなります。
たとえば、PCでは問題なく通知が来ているのに、スマホではメンション通知が来ない場合、実務では「モバイル通知を『不在時のみ』にしている」「OS側の通知がオフ」など、端末別の設定差が原因になっていることがよくあります。
具体的なイメージとしては、次のような会話になりがちです。
「さっきメンションしましたよ」「え、通知きてませんでした」
「チャンネルのベルマーク、ミュートになっていませんか」
このように、本人も気づかないうちに通知を絞り込みすぎているケースが多いのが特徴です。
Slackのメンション通知の仕組みと前提条件
Slackのメンションは、特定の人やチームに「このメッセージを見てほしい」と伝えるための通知機能です(出典:Use mentions in Slack)。 (Slack)
@ユーザー名、@channel、@here、@everyone などの形式で使われ、相手の通知設定に従ってバナー通知やバッジで知らせます。
未読のメンションやキーワード、DMなどがある場合、アプリのアイコンやワークスペース名にバッジが表示されるようになっています(出典:Guide to Slack notifications)。 (Slack)
ただし、相手が通知を一時停止していたり、特定のチャンネルをミュートしていたりすると、メンションを送っても通知は出ません。
また、メンションが通知になるかどうかは、
「個人の通知設定」×「チャンネルごとの設定」×「おやすみモード/ステータス」
の組み合わせで決まります。
どこか一つでも「通知しない」条件を満たすと、メンションが来ても静かにスルーされてしまいます。
トラブル前に確認しておきたいチェックポイント
原因を絞り込むために、次のような観点で状況をメモしておくと判断しやすくなります。
- すべてのチャンネルで通知がこないのか、一部だけなのか
- PCもスマホも両方こないのか、どちらか片方だけか
- DMや自分宛てのメンションもこないのか、@channel だけこないのか
- 常にこないのか、ときどき届くこともあるのか
- 他のメンバーも同じチャンネルで通知トラブルを感じているか
実務では、同じ「通知がこない」でも、
「特定のプロジェクトチャンネルだけ、誰も気づかない」
「自分だけメンションに反応できていない」
など、パターンが分かれます。
どのパターンかを最初に押さえることが、最短で原因にたどり着くための判断基準になります。
Slackでメンション通知がこない主な原因と対処手順
ここからは、よくある原因別に具体的な対処手順を見ていきます。
すべてを一気にやる必要はなく、「全員の通知がこない」ならワークスペース全体の設定、「自分だけこない」なら個人設定から、といった形で優先順位をつけて進めます。
それぞれの原因ごとに、どの条件で結論が変わるかもあわせて整理します。
デスクトップ・モバイルの通知設定を見直す手順
まずは、個人の通知設定を確認します。
Slackでは、通知の対象(すべてのメッセージ/メンションとDMのみなど)や、モバイル通知のタイミング(すぐ/デスクトップから離席したときなど)を選べます(出典:Configure your Slack notifications)。 (Slack)
確認の流れの一例は次のとおりです。
- デスクトップでSlackを開き、プロフィール画像をクリックする
- 「設定」または「環境設定」から「通知」の項目を開く
- 「通知する対象」が「メンションとダイレクトメッセージ」になっているか確認する
- 「モバイル通知」の項目で、通知のタイミングが「すぐ」または希望する条件になっているか確認する
- スマホアプリでも同様に、プロフィール画像→通知から設定を確認する
判断基準としては、次のように考えると整理しやすくなります。
- 「そもそも通知が飛んでいない」場合
→ 通知対象が「なし」や、極端に絞られていないかを優先して確認する - 「PCでは気づけるがスマホで気づけない」場合
→ モバイル通知のタイミングやOS側の通知許可を重点的に見る
現場では、PCで作業している時間が長いメンバーほど、モバイル通知を「不在時のみ」にしていて、「外出時に気づけなかった」というケースがよくあります。
定期的に働き方が変わるタイミング(在宅勤務の増減など)で、この設定を見直す運用にしておくと、トラブルを減らしやすくなります。
チャンネルやDMごとの通知・ミュート設定が原因のケース
Slackでは、チャンネルやグループDM単位で通知の細かい設定やミュートができます。
チャンネルの上部にあるベルアイコン(通知アイコン)から、「すべてのメッセージ」「メンションのみ」「通知オフ」などを選べるほか、チャンネル自体をミュートするとバッジにもカウントされにくくなります(出典:Manage notifications for specific channels and direct messages)。 (Slack)
よくあるパターンは次のとおりです。
- 大量の投稿が流れるチャンネルを一時的にミュートしたまま忘れていた
- 「メンションのみ」にしたつもりが、「通知オフ」になっていた
- グループDMだけ通知条件を変えており、メンションに気づけないメンバーが出ている
対処の一例は次の流れです。
- メンション通知がこないチャンネルを開く
- 上部のベルアイコン(または「通知」メニュー)をクリックする
- 「メンション」を含む設定になっているか確認する
- チャンネルがミュート状態(スピーカーに斜線など)になっていないか確認する
- 同じチャンネルで他のメンバーにも状況を聞き、個人差かチャンネル全体かを切り分ける
症状として、
「チャンネル名は太字になっているのに、ポップアップ通知や音が出ない」
場合は、ミュートやチャンネル単位の通知設定が原因であることが多いです。
この場合、アプリ自体はメッセージを受信しているため、「アプリを再インストールしても治らない」といった行き違いが起こりがちです。
おやすみモードや通知スケジュールで気づきにくいケース
Slackには、一定時間通知を止める「おやすみモード(Do Not Disturb、通知の一時停止)」や、日々の通知スケジュールを決める機能があります。
プロフィール画像のメニューから「通知を一時停止」や、デフォルトのDo Not Disturb時間を設定すると、その時間帯はメンションを含む通知が届かなくなります(出典:Pause your Slack notifications, Set up Slack for work hours, Set default Do Not Disturb hours)。 (Slack)
見落としやすいポイントは次のとおりです。
- 自分で一時停止したことを忘れて、ステータスアイコン(ベルに斜線など)に気づいていない
- 管理者がワークスペース全体に既定のDo Not Disturb時間を設定しており、深夜や早朝の通知が抑制されている
- 通知スケジュールが勤務時間とずれており、在宅勤務や時差勤務でメンションを取りこぼしている
判断基準として、
- 「特定の時間帯だけ、誰のメンションも届かない」
→ おやすみモードや通知スケジュールの影響をまず疑う - 「自分以外のメンバーは気づいている」
→ 個人の一時停止や端末側のサイレントモードを確認する
具体例として、海外チームと一緒に仕事をしている場合、日本時間の朝に送られたメッセージが、相手側のDo Not Disturb設定により現地時間の勤務開始まで通知されない、というケースがよくあります。
チーム全体で「どの時間帯ならメンションしてよいか」をすり合わせておくと、不要なトラブルを減らせます。
メンションの書き方やキーワード設定の誤りによるケース
通知設定に問題がなくても、「メンションがメンションとして認識されていない」ことが原因のケースもあります。
代表的な例は次のとおりです。
- 名前をただの文字列として書いており、@から始まるメンションになっていない
- 表示名とメンションIDが違うユーザーに対して、古い名前で呼びかけている
- キーワード通知を期待しているが、キーワードが正しく登録されていない
Slackのキーワード通知は、設定した語句に完全一致した場合に通知を出す仕組みで、スレッド内のメッセージは対象外になるなどの仕様があります(出典:Configure your Slack notifications, Customize your notifications in Slack)。 (Slack)
また、@everyone、@channel、@here などの全体メンションは、チャンネルのメンバーやアクティブなメンバーに通知しますが、通知を一時停止しているユーザーや、スレッド内の利用など、一部の状況では通知されないことがあります(出典:Notify a channel or workspace)。 (Slack)
会話例として、次のような行き違いが起きがちです。
「名前は書いたんですが」「@がついていなくて、ただの文字扱いになっています」
「キーワード登録したのに通知がこない」「スレッド内の投稿なので、仕様上通知されないですね」
判断基準としては、
- メッセージ内で名前部分に色や下線がついていればメンションとして認識されている可能性が高い
- ついていなければ、@から始めて候補一覧から選び直す
- キーワード通知に頼る場合は、「略称」「正式名称」「よく使うニックネーム」を複数登録する
といった点を確認すると、ヒューマンエラー由来の「通知漏れ」を減らせます。
それでも解決しないときの再発防止と相談先
上記の設定を見直しても状況が変わらない場合は、アプリのキャッシュや一時的な不具合が影響している可能性があります。
Slack公式の通知トラブルシューティングでは、キャッシュのリセットや未読状態のリセットなど、一般的な対処手順が案内されています(出典:Troubleshoot Slack notifications)。 (Slack)
再発防止という観点では、次のような工夫が有効です。
- 重要なチャンネルはミュートせず、通知を絞る場合も「メンションのみ」にとどめる
- 週に一度程度、「通知テスト用」の短いメンションを送り合って動作確認する
- メンションの見落としが多いメンバーには、Activityタブ(通知一覧)からの確認を習慣化してもらう(出典:Triage notifications in the Activity tab)。 (Slack)
- OSの通知設定や「集中モード」など、アプリ外の設定も含めて一度棚卸しする
実務では、メンション通知トラブルが発生したタイミングで「チェックリスト」を作り、次回からはそれに沿って確認するチームも多いです。
一度原因と対処のパターンを整理しておくと、次に同じような問題が出たときに、短時間で切り分けられるようになります。
また、自分だけで原因が特定できない場合は、ワークスペースの管理者に相談し、組織全体のDo Not Disturb設定やポリシーが影響していないかを確認してもらうのが安全です。
Slackメンション通知トラブルでよくある疑問
最後に、Slackのメンション通知に関してよくある疑問をQ&A形式で整理します。
状況によって結論が変わるものもあるため、「どの条件ならどのように解釈するか」を意識しながら確認してみてください。
実際の運用で起こりやすい誤解もあわせて取り上げます。
メンション通知に関するよくある質問
Q1. @here や @channel を使ったのに、一部の人に通知が届いていません
A1. 通知を一時停止している人や、対象チャンネルをミュートしている人には通知が届かない場合があります。
また、スレッド内で @here などを使った場合も、想定した形で通知が飛ばないことがあります(出典:Notify a channel or workspace)。 (Slack)
「誰に通知したいのか」を明確にした上で、必要に応じて個別メンションと組み合わせるのが無難です。
Q2. PCではメンション通知が出るのに、スマホでは出ないのはなぜですか
A2. モバイル通知のタイミング設定や、スマホ側の通知許可が影響している可能性があります。
Slack側で「モバイル通知を送る条件」を細かく選べるため、「デスクトップから離席したときのみ」などになっていると、常にPCを開いている人にはモバイル側の通知が届きにくくなります(出典:Guide to Slack notifications)。 (Slack)
Q3. キーワード通知を設定したのに反応しないことがあります
A3. キーワード通知は、設定した語句への完全一致が条件であり、スレッド内のメッセージは対象外になるなどの仕様があります(出典:Configure your Slack notifications)。 (Slack)
略称や異表記を複数登録する、重要なメッセージでは個人メンションも併用するなど、仕様を踏まえた使い方が必要です。
Q4. サービスの障害かどうかは、どのように判断すればよいですか
A4. 自分やチームの設定に問題が見当たらない場合は、Slackの公式ヘルプセンターやステータスページで障害情報が出ていないかを確認する方法があります。
複数のメンバーが同時に「通知が遅れる」「メンションが表示されない」と感じているときは、ローカルな設定よりもサービス側の問題である可能性を一つの選択肢として考えておくと、原因切り分けがしやすくなります。
Slackでメンション通知がこない原因についてのまとめ
・Slackのメンション通知は個人とチャンネルの設定が組み合わさって決まる
・通知トラブルの切り分けではPCとスマホ両方の挙動を比較する
・まずは個人の通知対象がメンションとDMを含んでいるか確認する
・モバイル通知のタイミング設定が在宅勤務や働き方と合っているか見直す
・特定チャンネルだけ静かな場合はベルアイコンの設定とミュート状態を確認する
・プロジェクトの重要チャンネルは通知オフではなくメンションのみなどにとどめる
・おやすみモードや通知スケジュールが特定時間帯のメンションを抑えていないか確認する
・チームで勤務時間帯やメンションしてよい時間帯の目安を共有しておく
・名前を文字列で書くだけでなく候補一覧からユーザーを選んで正しいメンションにする
・キーワード通知は完全一致でスレッド外のみ反応する仕様と理解して使う
・@hereや@channelでも通知一時停止中のメンバーには届かない可能性を踏まえておく
・原因が特定できないときはActivityタブやバッジ表示で未読をまとめて確認する
・アプリ不具合が疑われる場合はキャッシュリセットなど基本的な対処も試す
・再発防止のためにチーム共通の通知チェックリストや簡単なルールを用意する
・それでも難しい場合はワークスペース管理者や公式サポートに相談して設定全体を見直す
・iPhoneでSlack通知が来ないときの原因と設定の直し方
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