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CONTAX RTSIIの魅力と使い方を徹底解説

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CONTAX RTSIIに関心を持つ方の多くは、その使い方や中古での選び方、対応レンズやマウントの情報まで、幅広い知識を求めています。
また、電池に関する不具合やシャッターが切れないといったトラブル、修理対応の可否なども事前に把握しておきたいポイントです。
CONTAX RTS IIIとの違いや、説明書を読まずとも把握できる基本操作を知りたい方にも役立つ内容です。
これからCONTAX RTSIIを手にする方にも、すでにお持ちの方にも、作例などを通してその魅力を再発見していただけるでしょう。

この記事でわかること
  • CONTAX RTSIIの特徴や基本的な使い方がわかる
  • CONTAX RTSIIIとの違いを理解できる
  • よくある故障や修理のポイントが把握できる
  • 中古購入時の注意点やレンズ選びがわかる
目次

CONTAX RTSIIの特徴と使い方を徹底解説

・フィルム一眼レフの中での位置づけ
・CONTAX RTSIIとRTS IIIの違い
・CONTAX RTSIIの基本的な使い方
・露出補正とAEロック操作のポイント
・フェザータッチのシャッター構造とは
・CONTAX RTSIIと相性の良いレンズとマウント
・CONTAX RTSIIで発生しやすい電池関連の不具合
・RTSシリーズに共通するシャッター不良の原因

フィルム一眼レフの中での位置づけ

CONTAX RTSIIは、1982年に発売された高級電子式フィルム一眼レフであり、その登場当時の技術水準を大きく引き上げた存在です。ヤシカとドイツのカールツァイスが提携して生み出した「CONTAX」シリーズの中核を担う機種であり、名レンズと名ボディを融合させたモデルとして評価されています。

この時代のフラッグシップ一眼レフの中でも、RTSIIはRTS(初代)の完成度をさらに高めた正統進化機として位置づけられます。特に、フェザータッチのシャッター、TTL調光ストロボ、AEロック機構、チタン幕のシャッターなど、多くの実用的な改良が施されました。

また、操作性と工業デザインを両立させたポルシェデザインの外観も特徴で、今なお高いデザイン評価を受けています。RTSシリーズの中で中核かつバランスの取れたモデルとして、初代RTSとRTSIIIを繋ぐ存在であり、多くの写真愛好家が「完成度の高いフィルム一眼レフ」として選ぶ理由にもなっています。


CONTAX RTSIIとRTS IIIの違い

RTSIIとRTS IIIは、どちらもCONTAXのフラッグシップ一眼レフとして開発されましたが、構造・性能の面で大きな違いがあります。

まず、RTS IIはRTS(初代)を基に、信頼性を向上させた改良型です。一方RTS IIIは、1990年に発売された全く新しい設計の上位モデルで、電子制御や高精度化が大幅に進化したカメラです。

以下のように違いを比較するとわかりやすいでしょう。

特徴項目RTS IIRTS III
発売年1982年1990年
シャッター幕チタン製高精度電子制御
AEロックありさらに高機能化
TTL調光対応高度対応
ファインダー倍率高いやや低め
特徴フェザータッチシャッター、操作性重視バキューム機構によるフィルム吸着

**RTSIII最大の特徴は「バキューム機構」**にあります。
これはフィルムの平面性を高め、ピント精度を極限まで高める仕組みです。
その一方でサイズと重量が増しており、機動性ではRTSIIに軍配が上がります。

RTSIIは「使い勝手と堅牢性を両立した完成形」、RTSIIIは「プロ向けの高精度機」として、それぞれの魅力があります。


CONTAX RTSIIの基本的な使い方

CONTAX RTSIIは、絞り優先AEマニュアル露出の両方に対応するカメラです。
基本は絞り優先モードでの撮影が推奨されており、シャッター速度はカメラ側が自動的に決定してくれます。

操作方法は以下の通りです。

  1. レンズの絞りリングで絞り値を設定する
  2. 軍艦部右側にある露出補正ダイヤルISO感度ダイヤルを適宜設定
  3. シャッターボタンを軽く押すことで自動で露出が決定される
  4. シャッターがフェザータッチで切れるため、力を入れずに撮影できる

特に、シャッターボタンの感度が非常に高いため、初めて使う人は意図せずシャッターが切れてしまうことがあります。
慣れるまでは撮影姿勢をしっかり保ち、軽く押すことが大切です。

また、絞り優先オートで使用する場合、手元の設定によって露出がアンダー気味になる傾向もあるため、後述の露出補正機能と併用することで安定した結果を得られます。


露出補正とAEロック操作のポイント

RTSIIは、露出補正とAEロックの操作性が極めて優れていることでも知られています。
特に、軍艦部右手側にある露出補正ダイヤルの配置が絶妙で、ファインダーを覗いたまま右手だけで操作できる点は大きな強みです。

RTSIIの露出補正は、クリック感のある細かい調整が可能で、逆光や明暗差の激しいシーンで非常に有効です。
マイナス補正で白飛びを防ぎ、プラス補正で被写体を際立たせるといった応用ができます。

一方、AEロックはカメラ前面のレバーを操作して作動させ、ロック中はファインダー内のシャッター速度表示が点滅します。
この機能により、構図を決めたあとに再測光せずとも適切な露出が保持されるため、光の変化が激しい屋外でも安定した撮影が可能になります。

ただし、AEロック作動中は電池消耗が激しくなるため、長時間保持には注意が必要です。
ロック解除はメインスイッチの操作かAEリングの解除で行うようにしましょう。

RTSIIの露出補正とAEロックは、現在のデジタルカメラでも見習いたいほどの直感的な操作性を誇ります。フィルム撮影における柔軟な露出コントロールを実現する重要な機能です。

フェザータッチのシャッター構造とは

CONTAX RTSIIの大きな特徴のひとつが、フェザータッチと呼ばれるシャッター構造です。
この名称は、まるで羽に触れるような軽さでシャッターが切れることから来ています。

実際に操作すると、指を軽く置いただけでもシャッターが切れてしまうほど感度が高いため、初めて使うと意図せずシャッターが動いてしまうことがあります。
このため、撮影時には手ブレを最小限に抑える姿勢や、シャッターに触れるタイミングの調整が求められます。

また、この仕組みにより「リアルタイムシステム(RTS)」という名前が与えられた背景もあります。
撮影者が「撮りたい」と思った瞬間に、ラグなく反応するという思想が反映された構造です。

RTSIIでは、初代RTSに比べてシャッターボタンの操作がさらに軽く改良されているため、反応性と快適さが向上しています。
ただし、半押しによるAEロックが存在しないため、後述する専用のAEロック操作を覚えておく必要があります。


CONTAX RTSIIと相性の良いレンズとマウント

CONTAX RTSIIは、**Y/Cマウント(ヤシカ/コンタックスマウント)**を採用しています。
このマウントは、ヤシカとカールツァイスが共同で開発したもので、Carl Zeiss製レンズとの高い親和性が魅力です。

RTSIIと組み合わせると特に評価の高いレンズには以下のものがあります。

レンズ名特徴向いている撮影
Planar T 50mm F1.4*とろけるようなボケと柔らかい光の表現が得意ポートレート、日常スナップ
Planar T 85mm F1.4*シャープなピントと大きなボケが特徴的本格的な人物撮影や芸術写真
Distagonシリーズ広角でパースの少ない描写が可能風景や建築物の撮影

これらのレンズには、レンズ先端に赤い「T*」の刻印があるのが特徴で、マルチコーティングによる発色の良さとコントラストの強さが魅力です。
特に、Planar 1.4/50mmはRTSIIユーザーにとって定番レンズとも言える存在です。

一方で、RTSIIの一部機体ではミラーとレンズ後玉が干渉する個体があり、レンズ選びには注意が必要です。
このような場合には、修理や加工による対処が必要になることもあります。


CONTAX RTSIIで発生しやすい電池関連の不具合

RTSIIは電子シャッターを採用しているカメラであり、電池が切れると撮影自体ができなくなります。
そのため、電池にまつわる不具合は動作に直結する問題として非常に重要です。

RTSIIでよく見られる電池関連の不具合には、次のようなものがあります。

  • 電池残量があるのにシャッターが切れない
  • ファインダー内表示が消える、点滅する
  • バッテリーチェック機能が正常に働かない
  • 電池ブタが開けづらい(初期はコイン式、後期はツメ式)

これらの症状は、接点の汚れや経年劣化、バネの緩みなどが原因であることが多く、軽度であればクリーニングで改善するケースもあります。
また、露出計が電池の電圧低下によって不安定になる場合もあり、設定ISOを変えてごまかすよりも内部調整が推奨されます。

RTSIIは完全電子制御シャッターを採用しているため、電池が切れるとシャッターは作動しません。初代RTSには1/60秒のメカニカルシャッターが搭載されていましたが、RTSIIではこの機能は省略されています。
RTSIIは4SR44やS28PXなどの6V電池(またはA544などのアルカリ電池)を使用しています。こまめに電池交換することが、トラブル回避には欠かせません。


RTSシリーズに共通するシャッター不良の原因

RTSシリーズ全体に共通して見られるトラブルの一つが、**「シャッターが切れない」**という不具合です。
特にRTSやRTSIIでは、ミラーのズレが原因でレンズに干渉し、動作が止まるという事例が複数報告されています。

この不具合の主な原因は、ミラーを固定する両面テープの劣化によるミラーのズレであることが多いです。
長年の使用や保管によって、ミラーがわずかにずれ、それがレンズの後部に接触してしまい、シャッターが物理的に動けなくなるという症状です。

実際、修理専門業者による報告でも以下のような内容が挙がっています。

  • ミラーがチリトリ状の枠からずれ、レンズにぶつかる
  • ファインダー表示は正常でもシャッターが作動しない
  • ミラーをエポキシ接着で修理することで改善されたケースがある

また、RTSIIは一見外観がRTSと同じでも、内部構造はフレキ基板中心に設計が変更されており、その修理難度はさらに高くなっています。

さらに、レンズを外すと正常にシャッターが切れるが、装着すると動かないという場合は、このミラーズレの典型的な症状です。

このような症状は再発のリスクも高いため、購入前にシャッターとミラーの状態を入念にチェックすることが重要です。
また、信頼できる修理業者の存在も、RTSシリーズを長く楽しむ上で欠かせません。

CONTAX RTSIIを中古で購入する前に知るべきこと

・中古市場におけるCONTAX RTSIIの価格帯
・購入前に確認すべきシャッターが切れない症状
・よくある故障と修理事例を紹介
・CONTAX RTSIIの構造改良と電子制御の進化
・CONTAX RTSIIの分解整備で分かった内部の特徴
・中古で狙いたいおすすめレンズ構成
・マウント互換性と活用できるアクセサリー
・修理対応が可能な専門業者の情報と注意点

中古市場におけるCONTAX RTSIIの価格帯

CONTAX RTSIIは、現在の中古市場において2万円から3万円前後で取引されることが多いですが、状態や付属品によって価格は大きく変動します。
この価格帯は、初代RTS(1万円前後)とRTSIII(3万円~4万円前後)の中間に位置しており、シリーズの中ではコストと性能のバランスが取れたモデルとして知られています。

状態による価格差も大きく、以下のような要因が価格を左右します。

状態・付属品傾向価格コメント
ボディのみ・動作未確認約15,000円前後ジャンク扱いでリスクあり
動作品・外装に使用感あり約20,000円〜25,000円一般的な中古品
良品・付属品付き約25,000円〜30,000円信頼性の高い選択肢
元箱・ケース・ストラップ付き美品30,000円以上稀少価値が加算される

なお、フィルムカメラ初心者にはフリマアプリでの購入はリスクが高くおすすめできません
露出計やシャッターの動作確認が済んでいるカメラ専門店からの購入が安全です。
また、RTSIIは内部に電子部品を多く含む構造のため、整備済品を選ぶことがトラブル回避につながります


購入前に確認すべきシャッターが切れない症状

CONTAX RTSIIの購入前には、「シャッターが切れない」という定番の不具合が発生していないかを必ず確認しましょう。
この不具合は単なる故障ではなく、構造上の問題が関係している場合があります

よくある現象には以下のようなものがあります。

  • シャッターボタンを押すと「カチャ」と音はするが、シャッターが下りない
  • レンズを装着しているとシャッターが切れないが、外すと切れる
  • ファインダー表示が正常でも動作しない

この症状は、多くの場合シャッターミラーのズレが原因です。
経年劣化により、両面テープで固定されたミラーが前方にずれ、レンズの後玉に干渉することでシャッター動作がブロックされてしまいます。

店舗や出品情報で「動作未確認」とされている個体は、このような潜在的な不具合がある可能性も高いため、必ず「シャッターがレンズ装着時にも確実に切れるか」を確認してください。
とくに、テッサー45mm F2.8など一部の薄型レンズを装着したときにミラー干渉が起こることが知られています


よくある故障と修理事例を紹介

CONTAX RTSIIでは、電子制御と機械制御が複雑に組み合わさっている構造のため、さまざまな故障事例が報告されています。
中でも多いのが、ミラーズレ、露出計の不調、シャッターボタンの不具合といった症状です。

代表的な修理事例をまとめると以下の通りです。

症状原因修理内容
シャッターが切れないミラーがズレてレンズに干渉ミラーの再接着・位置調整
露出計が作動しないフィルムカウンターが「1」に達していないカウンター部の部品交換・調整
測光表示が不安定可変抵抗のズレ露出回路の調整
バッテリーチェックができない接点の腐食や断線接点清掃または交換

特に、露出計が反応しない場合、フィルムカウンターの未作動が原因となる設計になっている点は見落とされがちです。
このように、見た目では判断できない部分に原因が潜んでいるケースが多いため、専門の修理業者に診てもらうのが確実です

また、露出補正やAEロックの機構も電子的に制御されているため、スイッチや接点のトラブルによって正しく動作しない例もあります


CONTAX RTSIIの構造改良と電子制御の進化

CONTAX RTSIIは、初代RTSから多くの内部改良が施されたモデルです。
外観はほぼ同じに見えますが、中身はまったく異なるカメラと言ってもよいほど、設計が一新されています。

主な構造的な改良点は以下の通りです。

改良点内容
電子制御基板クォーツ制御へ刷新、フレキシブル基板化
シャッター幕布幕からチタン幕へ変更、耐久性向上
測光ボタンタイマー式に変更(約16秒保持)
シャッターダイヤルロック機構を追加、安全性が向上
電源スイッチ専用レバーに変更、ON/OFFが明確に
セルフタイマー電子式に変更、安定した作動を実現
TTLストロボTTL調光対応、外部ストロボ使用が容易に

これらの変更により、RTSIIは操作性と信頼性を高めた実用的なフィルムカメラとして完成度の高い一台となっています。

また、ペンタプリズム周辺の配線が初代ではリード線だったのに対し、RTSIIではフレキ基板が採用されており、整備性が大きく向上しています。
細部にわたって「今後も長く使ってもらうための工夫」が盛り込まれたモデルといえるでしょう。

ただし、一部ユーザーからはシャッターダイヤルのロックが操作しにくくなったという声もあり、万人にとって使いやすくなったとは限りません。
それでも、総じて見れば、RTSIIは初代RTSの弱点を丁寧に解消し、より実用性の高いカメラへと進化した名機です。

CONTAX RTSIIの分解整備で分かった内部の特徴

CONTAX RTSIIは、外観こそ初代RTSと似ていますが、分解して初めてわかる大きな違いが多く存在します。
分解整備の過程では、構造そのものが初代とは別物であることが明らかになっています。

以下は、実際にRTSIIを分解した記録から判明した内部の構造的な特徴です。

部位特徴・改良点
電子回路リード線配線からフレキシブル基板に変更され、配線の整理と耐久性が向上
ペンタプリズム周辺基板化によりリード線が這い回るような構造が解消され、整備性が大幅に改善
シャッター幕布からチタン幕へと切り替えられ、耐久性と応答性が強化
測光ボタンボタンを押すとタイマー式で16秒表示が保持される設計に進化
アクセサリーシュー接点がスプリング式になり、分解・再組立時の取り扱いが容易に
巻き上げ機構ラチェットの間隔が広く、分割巻き上げが可能だが操作感は賛否あり

さらに、ミラー部分がRTSIIでは長く設計されており、一部のレンズと干渉する事例も報告されています
この場合、リューターでミラーの両サイドを削って使用可能にする改修が必要となることがあります。

RTSIIの構造は、RTSの系譜を引き継ぎながらも、より電子的・実用的に進化したカメラとして位置づけられる内容となっています。


中古で狙いたいおすすめレンズ構成

CONTAX RTSIIを中古で購入する場合、組み合わせるレンズの選択は重要なポイントです。
このカメラは**Y/Cマウント(ヤシカ・コンタックスマウント)**を採用しており、Carl Zeiss製の各種名レンズと高い相性を誇ります。

以下に、特におすすめされるレンズ構成を目的別にまとめました。

撮影ジャンルレンズ名特徴
日常スナップPlanar T 50mm F1.4*柔らかいボケと豊かな発色で扱いやすい標準レンズ
ポートレートPlanar T 85mm F1.4*開放F値1.4で滑らかなボケとシャープな描写
風景・広角表現Distagon T 28mm F2.8*歪みが少なく自然な広角描写が可能
室内・暗所Sonnar T 135mm F2.8*遠景に強く、色乗りもよい望遠レンズ

これらのレンズは中古市場でも人気が高く、T*コーティングによる発色の良さと、コンタックスらしい金属的な質感が評価されています。

注意点として、RTSII本体との相性によっては、ミラー干渉が起こることもあるため、試写確認ができる中古店での購入が望ましいです。


マウント互換性と活用できるアクセサリー

CONTAX RTSIIは、Y/C(ヤシカ・コンタックス)マウント専用の一眼レフカメラです。
このマウントは1970年代から1990年代にかけて広く普及し、カールツァイス製レンズを高品質に活用できる設計となっています。

互換性については以下の通りです。

対応内容
Carl Zeiss製Y/Cマウントレンズすべて装着可能。PlanarやDistagonなどが代表例
Yashica製Y/Cレンズ対応可。ツァイスより安価な選択肢として人気
マウントアダプター現代のミラーレス機向け変換用に流通(※RTSIIには不要)

また、RTSIIと組み合わせて活用できるアクセサリーには以下のようなものがあります。

  • リアルタイムワインダー(W-3)
     高速連写用。RTS初代用も流用可だが、RTSII専用の機能は一部異なる。
  • 透過スクリーン(グリッド付きなど)
     交換可能なファインダースクリーンでピント合わせをしやすくする。
  • 専用メタルフード・ねじ込み式キャップ
     純正品は高級感と一体感があり、人気が高い。
  • 電動レリーズ(専用コネクター)
     タイム露光や夜景撮影に便利。ただし汎用品は非対応のため、対応品を要確認。

これらを活用することで、RTSIIの持つポテンシャルをより引き出すことができます。
ただし、アクセサリーの互換性はRTSIIIやAriaとは異なるため、流用する際には事前の確認が必要です


修理対応が可能な専門業者の情報と注意点

CONTAX RTSIIは、発売から40年以上が経過した精密機器であり、修理体制にも限りがあります
メーカーである京セラはすでにカメラ事業から撤退しており、現在は一般の修理専門業者が主な対応先となります。

以下のような専門業者が修理に対応しています。

業者名特徴対応例
東京カメラサービス浜松店フィルムカメラ修理専門。RTS II対応可。ミラー貼り直し、モルト交換、電気系調整など
小畑カメラサービス(札幌)RTS修理実績あり。丁寧な対応が評判。ミラーずれ・露出計修理。納期は約2〜3ヶ月

修理の際には以下の点にも注意が必要です。

  • **再発率が高い症状(例:ミラーずれ)**については、補強修理や接着剤の選定が重要です。
  • パーツの供給はほぼ停止しているため、部品交換を伴う修理は不可のケースが増えています
  • シャッターや露出計の修理は、他の機種より高難度のため対応できる業者は限られます

このように、信頼できる業者を見つけることがRTSIIを長く使うための鍵となります。
購入時点で「修理前提」で考える場合は、見積もり対応や整備実績のある店に相談することをおすすめします

【CONTAX RTSII】の総括

  • 1982年発売の高級電子式フィルム一眼レフである
  • カールツァイスとヤシカの技術協力によって開発された
  • フェザータッチのシャッター機構を採用している
  • AEロックとTTL調光ストロボに対応している
  • シャッター幕は耐久性の高いチタン製である
  • 操作性とデザイン性を両立したポルシェデザインが特徴
  • RTSシリーズの中核モデルとして評価が高い
  • RTSIIIとの違いはバキューム機構やサイズ感にある
  • 絞り優先オートとマニュアル露出に対応している
  • 軍艦部右側の露出補正ダイヤルは使いやすい設計である
  • AEロック時はファインダー内の表示が点滅する仕様である
  • ミラーのズレがシャッター不良の原因になることがある
  • 内部は初代と異なりフレキシブル基板が使われている
  • 電池が切れると撮影できない完全電子制御シャッターである
  • 使用電池は4SR44またはA544などの6Vタイプである
  • Y/CマウントでCarl Zeiss製レンズとの相性が良い
  • Planar 50mm F1.4は定番の人気レンズである
  • 一部レンズと干渉する個体があり注意が必要である
  • 中古価格は状態によって2万円〜3万円程度である
  • 修理は専門業者による対応が推奨される
  • RTSII専用のアクセサリーやパーツも流通している
  • 測光ボタンは約16秒間表示を保持するタイマー式である
  • 初代よりも整備性が高く改良された設計である
  • シャッターダイヤルには誤操作防止のロック機構がある
  • ファインダー倍率が高くピント合わせがしやすい
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